散歩中に急接近
いつも絵を描く川原に行くと先客がいた。彼は遠い空をずっと見上げていた。
私は近くに座り、いつものように絵を描き始めた。飽きたら携帯でポイント無し無料出会い系サイト口コミ情報を見る。いつもと変わらないこと。
数日後、再び同じ川原に行くとやはり同じように空を見上げている彼がいた。
同じような事が何度が続いたある日、ふと彼の方を見ると、彼もこちらを見ていた。こうして私たちは出会った。
最初は「こんにちは」「さようなら」だけの挨拶だけだった。
特に会話もなく私は絵を描き、彼はやはりずっと空を見上げていた。たまに目が合えば、微笑み合う程度だった。
帰る支度をしていると彼が話しかけてきた。「今度はいつ絵を描きにくるの?」って。
「晴れたら明日も来るよ」と私は答えた。翌日はあいにくの雨だった。
画材は重いし、雨で濡らすのもイヤだったから、傘だけを持って散歩がてらいつもの川原に行ってみた。
雨だから彼はいないだろうと思っていた。…が、彼はいつものように空を見上げていた。
傘も差さずに私は慌てて駆け寄り、彼を傘の元にいれた。
こんな人が逆援助交際の相手だったらな、と思うぐらい格好良い人。
彼は一瞬驚いていたが、すぐに「ありがとう」と笑顔で答えた。
「今日は雨なのに空を眺めてるの?」
「あぁ、空を見るのが好きなんだ。同じ空だけど毎日違う空だろ?けど、空は変わらずにある」「そうだね」
「変わって行くのは、周りの風景や人間さ」「うん」
彼と出会ってから、私は空をよく眺めるようになった。あの日から私は彼に惹かれていたのかもしれない。
タグ
2011年7月21日 | コメント/トラックバック(0)|
カテゴリー:日記

