一目惚れ
一目惚れというのだろうか。
その人の顔を見た途端になんというか表現しがたい状態になった。感覚が麻痺し、身体がしびれる。
夢の中にいるようでぼんやりとする。周りに目もいかず、音も消えた。一瞬のことなのにとても長くて永遠にも似た感覚。
去ってしまってからもっと話しをすればよかったと後悔して、毎日考えてしまって気がつくとぼーっとしている。
出会い系サイトでは写真が載っていなかったから、まさかあんなに格好良い人が現れるなんて思ってもなかった。
思い出すと身体が熱くて焦る。ただただ気になって、それでも何もできないことに苛立ちを感じる。
行動を起こせれば気が楽になるだろうに相手がここにいない。本当にいたのかも怪しい。いや、いたのだけれど、多分二度と会うことも無い。あったとしても発展することは無い。彼は何も、おそらく何も感じてはいない。運命などではないから。ただ不思議な感覚だった。
今思うと本当に故意なのか疑問だ。あの一週間は仕事も家事も通常の生活もままならないほどだった。だけど平静を取り戻さなくてはならないという理性が働いた。
あの人が本当に私の思うような人ならば恋をしているのも辛い。そうこうしているうちに彼のことは夢の中での出会いの様にすっかり消えた。それどころか彼を(本当に彼があのときの人ならばだけれど)見かけるたびに憎たらしいとさえ思える。
それが恋なのか?違うよね。それでも、あの短い期間本気で心を奪われてしまっていた。身近な存在であったなら恋していたかもしれないけれど。みんなが心を奪われるのがわかる。でも、私は、みんなの見ている彼ではなくあのときの彼に恋をするだろう。
いいや。今仲良くしてもらってるメル友も優しくていい人だから。そんな事を思ってみようとしても、やっぱり彼が忘れられない。
彼が私の思う彼と違ったらいいのにそうしたら本気で探し出すのに。とはいえもうそんなに若くはないしそんな絵空事を夢見ている場合でもない。だからもう考えるのはやめた。懐かしい遠い記憶になるだけ。
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2011年5月19日 | コメント/トラックバック(0)|
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